時を超えた王女と戦国武将達 後編
第14章
顕如が姿を消してから間もなくして、騒がしかった夜も静かになった。

静かな夜がやけに空気が重い。

「すごく静か...。何が嫌な予感がする...。」

私に会わせたい人って誰だったの?
もしかして渚月...?

でも、こんなに手荒な真似は絶対にしない。
だとしたら誰...?
怖い。すごく怖いよ。

その頃の武将達は。

「顕如の襲撃により多くの損傷があります。
幸いなことに顕如の毒で死んだものはいませんが。
追いかけますか?」

「いや。しばらくは顕如も動けないはずだ。
現れ次第殺さず俺の元へ差し出せ。」

秀吉は信長が命を狙われたことによりいつもより真剣だ。
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