時を超えた王女と戦国武将達 後編
戻ってびび達は。

私と信長様は陣地から少し離れた所で様子を見る。
緊張で会話が弾まない。

「びび。案ずるなとはもう言わん。
俺は生きて貴様を愛す。」

「はいっ!」

一気に緊張が解れた。
好きという気持ち以上に愛する人ができると、その人の言葉は魔法の力のように勇気をくれる。

「そろそろのようだ。貴様は俺に守られていろ。」

え?あ...。

蒼い旗を掲げてこちらへ向かってくるのはいつか出逢った上杉謙信だ。
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