時を超えた王女と戦国武将達 後編
「これがうぃすとりあなのか。」

信長様が私の隣で小さく呟いた。

「駄目...っ!ウィストリア城の封印を解いたら駄目!
柊斗!今ならまだ間に合う!誰も傷つけたくないの。」

「この乱世に来てまだそんな甘いこと言ってるのか?
お前がどう足掻こうが人は死ぬ。」

ブチッ。
私の中で何かが切れた。

「なんでそんな事言うの!?
罪がない人がなんで死ななくちゃならないの!?
柊斗...。あなたにも死んでほしくないの。

だから...目を覚まして...っ!」

私は柊斗に近づき平手打ちをしようとした。
でも、その手を掴まれ強引に顎を持たれた。

「純粋なお姫様が暴力は駄目だ。
俺はウィストリアの力を手に入れる。
そしたら俺の女になれ。」
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