時を超えた王女と戦国武将達 後編
「どこまでお前は甘いんだよ。
いいか、お前が誰かに言わなかったせいでここにいる全員が死ぬ。
お前は俺が石と共に守ってやるがな。」

約束を守ったことに後悔はしてない。
でも、誰かが死ぬのはもう見たくない...。

「見せしめにお前からだ...!」

柊斗の持つ銃口が私とは違う方向に向けられた。
バン...。

え...?
そんな...っ!?

「渚月...!渚月渚月!」

「び…び様…。申し訳…ござ…いませ…ん。
ち…から…不足…でした。」

「謝らないで。お願い目を開けて。
すぐに応急処置するから!」

渚月は私の答えに何も言わず目が閉じたままだ。

「渚月?目を開けて!
渚月...いやぁぁぁぁ!」

私はまた大切な人を無くしてしまった。
渚月に抱きつき泣き崩れた。
< 59 / 100 >

この作品をシェア

pagetop