時を超えた王女と戦国武将達 後編
「あなたに石は渡さない。今ならなぜウィストリアが封印してしまったのかわかるわ。
女神や魔神がどんなに大きな地位を持ってたとしても...どんなに莫大な力を手にしたとしても...。

...元は同じ人間。地面から離れては生きられないの!」


「まさかお前が『伝説の女神』だったとはな。
だが、お前に何ができる?
どうしてそこまで他人の命までこだわるんだ。」

「生きてさえいれば…!
生きることの大切さを教えることも、苦しみや悲しみ、憎しみを共に分かち合うことができるわ。」

「考えが甘すぎるんだよ。
ウィストリアの永遠の命、力を手にする。」

「人はいつか死ぬ。
でも、だからって簡単に命を捨てたり奪ってはいけないの。

私たちは代々生きる大切さを受け継がれてきた。
受け継がれてきたものを次の世代へ繋げ今があるの。私たちが生きてきた500年先の未来まで…。

ウィストリアを手に入れても永遠なんてものは存在しない!

あなたはたった一つの命…一生に一度の人生を過ごすことが怖いだけなのよ!!」

「お前の口から死ぬという言葉が出てくるとはな…。」

柊斗は最初と同じように黒い物体を出した。

「俺達はもう、避ける力がねーぞ。」

「びび!貴様は俺の後ろにいろ!」

幸村が叫び、信長は自分も体力は残ってないはずなのにびびを守ろうとする。
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