時を超えた王女と戦国武将達 後編
次に顕如さんだ...。

「柊斗がご迷惑おかけしました。」

「いや、信長に復讐するのと柊斗様がお前を奪うのに織田軍に攻撃するという意見が合ったから従ったまでだ。」

「まだ復讐を企んでるんですか?」

「俺は信長に復讐しない限り死ねない。」

顕如さんは悲しげな表情だ。

ほんとは優しい人なのに...。

「復讐なんてしても意味無いですよ?」

「お前に何がわかる!!」

鋭く私を睨んだ。

「私が言ったことわかってくれなかったんですか?
あなたがどれだけの苦しみかはわからないけど、あなただけが抱えてるわけじゃない。

私も含めて全員がそれぞれに辛い過去を背負ってる。」
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