時を超えた王女と戦国武将達 後編
信長は渚月に尋ねる。

｢びび様はあなた方に仰ったように、500年後では天下人でした。
本郷家は昔から女神の石が受け継がれています。
びび様が天下人になられたのは7つの頃です。

荷が重すぎてしまうので20になるまで隠していました。｣



｢そして石の力は本来自分のために使うものですが、女神は人々のために使った。

今回も自分のために使えたはず、伝説の女神の力も使えるはずなのにそれすら人のために使う。

びび様は自分に使える力を無意識に拒否してしまって他人に使ってしまった。｣

｢助ける方法はあるのか？｣

渚月は首を横に振るだけだ。

(貴様という女は...。
あれほど俺の前からいなくなること、死ぬことは許さないと告げたというのに。)

｢貴様はいつか俺に言ったな。
俺が笑うと貴様も嬉しくなる。俺が落ち込むと心配になると。
貴様がいなくなって初めて人をこんなにも想うとは愚かだ。｣

｢びび。帰って来い。
約束しただろう？一生愛すと...。｣
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