時を超えた王女と戦国武将達 後編
「俺の天女。むさ苦しい安土が嫌ならいつでも春日山城へおいで?」

「は、はぁ。」

「信玄様!いい加減にしてください。行きますよ!
おい、びび。渚月っていい奴だよな。元気でいろよ?」

「そうでしょう?渚月も気が合うみたいだから仲良くしてあげてね?幸も元気でね。」

私を口説く信玄様を幸が止める。
私と渚月と幸は年が近いから話が合うみたい。

「びび様、お元気で。
皆で遊びに行きますから。」

「うん!渚月も。絶対遊びに来てね。
あ、あと!これも持って行って?」

私は渚月にオカリナを渡した。

「いいんですか?」

「あなたに持っていてほしいの。」

「ありがとうございます!」

私は上杉・武田軍の皆に笑顔で手を振った。
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