7月26日、運命
検査の結果。

私は脳に異常があった。

倒れたときにぶつけたのも悪かったらしく手術しなければいけないらしい。

そしてもうひとつ現在の医療では治らない原因不明の病気があるそうだ。

「余命はどれくらいですか?」

私が出した声は聞こえないくらい小さく弱かった。その声を聞いて私は思わず笑ってしまった。死にかけたことは何回もある、それなのに今更怖いなんて。微妙な気持ちだ。

「余命は分かりません。
もしかしたら明日かもしれないし一年後かもしれない。」

そんなこと急に言われても困る。

私はこれからまた輝いた生活をするんだから。

ぼんやりと考えていた。

「好きなことをして下さい」

そう言われた。
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