主任とルームシェア始めました


22時。
河谷主任が言った。

「佐藤、今日はもういいから、お前は帰れ。」

「何でですか? まだ終わってませんし、
帰りませんよ。」

「………
お前、昨日、寝てないだろ?
いいから、倒れる前に帰れ。」

「イヤです。」

今、1人になったら、思い出したくない事を思い出して泣いてしまう。

今は、仕事に没頭していたかった。

「ふぅ…
ほんっとに、お前は。」

河谷主任の呆れたような声と共に、頭に大きな手が降ってきた。

私の自慢の黒髪ストレートのロングヘアをわしゃわしゃと撫で回す。

「俺も上がるから、飲みに付き合え。」


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