主任とルームシェア始めました

持ってきた荷物を整理しようと、私がキャリーバッグを開けると、後ろからけいちゃんに抱きしめられた。

「けいちゃん!?
荷物を片付けたいんだけど?」

「そんなの後でいい。」

「けいちゃん、まだ明るいよ。」

「大丈夫。日本は夜だ。」

「………
けいちゃん、嘘はダメだよ。
日本は、まだ昼前くらいだよ。」

「………
遥は、嫌なの?」

「嫌っていうわけじゃ…」

そんな言い方、ズルい。

「俺は、ハワイに遥とイチャイチャしに
きたんだ。
今からイチャイチャして何が悪い。」

もう…!
けいちゃんってば…
大人なんだか、子供なんだか…

「じゃあ、後で片付け、手伝ってくれる?」

「もちろん!!」

けいちゃんは、返事と同時に私を抱き上げて、ベッドへと連れ去った。

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