主任とルームシェア始めました


「でも、今度は逆に会社で間違えそうで
怖いんですけど。」

「俺は別にいいけど?」

「は?
絶対、勘違いされるじゃないですか?」

「そしたら、うるさい女が寄ってこなく
なって、ラッキー。」

「しゅに…、けいちゃんは、それで良くても、
私がモテなくなるじゃないですかぁ。」

「おぉ? お前、モテたいの?」

「モテたいですよ〜。
私、今、彼氏いないんですから。」

「なってやろうか?」

「は?」

「俺が、お前の彼氏。」

「はぁ!?
ふざけないでくださいよ。
私は真剣に次の恋を探してるんですからね!」

「ははは。
いるといいな。
毎日、終電でも怒らなくて、毎日、イケメンと
仕事しててもヤキモチ妬かない奴。」

「ぶー、
そうやって聞くと、私が振られたのって、
しゅ…けいちゃんのせいみたいですけど!?」

私が口を尖らせて文句を言うと、

「毎日、終電なのは、そんなタイトな納期で
しか受注できない営業のせいだし、俺が
イケメンなのも俺のせいではないだろ?」

さらりと反論する。



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