主任とルームシェア始めました


「有村くん」

私は有村くんをエレベーターホール脇の自販機コーナーに連れて行った。

「おはよう、佐藤。」

有村くんは穏やかに微笑む。

「あのね、金曜日の事なんだけど。」

私がそういうと、有村くんが首を振った。

「言わなくてもいいよ。
分かるから。」

「へ? なんで?」

有村くんは苦笑している。

「河谷さん、余程、佐藤を取られたくないん
だね。
金曜日も必死だったし。
あの人、モテるし、もっと余裕がある人だと
思ってた。」

「???
どういう事?」

「ここ」

有村くんは、自分の首筋を指差した。

「キスマーク付いてる。」

「!!!」

私は慌てて、首筋を手で隠した。

けいちゃんってば〜!!!

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