少年と魔女

少年9サイ









「、、ただいまー」



『おかえり坊や。やだ、傷作ってきて。ジルくんとケンカしたのかい?』



「俺悪くない!」



『なにがあったの?』



「テストで俺のほうが点数よくて、そしたらテストやぶられて、、」



『またいい点とったの?すごいじゃない』



「ママに見せたかったのに!あいつ、やぶったから!」



『そうね。それはジルくんが悪いわね。でも殴っちゃいけないの。殴ったらジルくんも痛いし、あなたの心も痛くなるの』



「、、、痛くない、けど、胸のあたりもやもやする」



『それは悪いことしたって気持ちがあるからよ。悪いことしたって思ったらどうすればいいか分かる?』



「、、ごめんなさいする」



『そう。明日ちゃんとごめんなさいしましょう。

この世で一番強い人はなにが出来るか知ってる?』



「うーん、魔法?」



『ふふ、それじゃ私じゃない。


この世で一番強い人はね、許すことが出来るのよ』



「許す、、?なにが強いの?」



『許すことが出来ないと、やり返してまたやり返されて…余計な争いがどんどん起きるの。

でももし、相手を大切に思う気持ちがあるならやられたことを許すの。そして謝ればきっと相手も分かってくれる』



「、、、うん。」



『怒っていいのは大切な人が道を間違えたときだけよ』



「はい、、、、」



『それと…』



「??」



『自分のこと俺って呼ぶのやめなさいって言ったでしょう!かっこよくないかわいくない!』



「いててて!ほっへにょーんやめへー!」









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