少年と魔女
少年19サイ
『坊や!起きて!!』
「ん、なんだよ母さん…。休みの日くらいゆっくり寝かせてよ」
『見て!!今日の記事!ここ!』
「ん……」
“東の大陸に魔女の家発見”
「え!?」
『ね!ね!私以外にも生きていたのよ!』
「そっか…よかったね。母さんはどうするの?この人のところへ行くの?」
『もちろん!来月坊やが街へ出るとき私もこの家を発つわ』
「そっか。じゃあここには誰もいなくなるんだね」
『ええ…。でも大丈夫。坊やには頼れる人もたくさん出来たし、やっていけるわ』
「…うん。そうだね」
『私も準備始めないと。ここからじゃ1年くらいかかるかしら』
「はは、珍しくウキウキして。僕も準備始めないとな」
『館長さんにいっといてね。ロキの母は山3つどころか大陸3つ越えますよって』
「ははは、詳しく聞きたそうな館長が見えるよ」