少年と魔女
少年21サイ
『やっと大陸に着いたのね。ひとりの時間ってこんなに長かったかしら…』
“おーい!お姉さん、忘れ物ー!”
『あら、ありがとうございます』
“しっかし西の大陸から来るなんて…
女ひとりですごいな”
『そんなに珍しいことなんですか?』
“いやー。魔女の家が発見されたって記事が出てからは、パタリと来なくなったねぇ”
『まぁ…』
“お姉さんはお仕事で?”
『いえ…知人に会いに来たようなものですわ。』
“そりゃあ楽しみだね”
『ええ…もう100年以上待ち続けましたから…』