少年と魔女
少年26サイ
「おはよう」
『おはよう。…それにしてもほんと身長伸びたわね。未だに見慣れないわ』
「そろそろ見慣れてくれよ」
『ちゃんと大人みたい』
「もう大人なんだよ。…見た目だけならフレイヤと同じくらいさ」
『そうね、見た目だけなら追い付かれちゃったわね』
「僕の方が先にお爺ちゃんになって、先にあの世へ逝っちゃうな、はは」
『あら、ほんとねえ。私の遊び道具がいなくなっちゃうわね』
「なんだよ遊び道具って…。母さんは…」
『ふふ、母さんって久しぶりに呼ばれた』
「…。行ってきます」
『行ってらっしゃい坊や』
「…いつまで坊やって子供扱いすんだよ」