少年と魔女
少年28サイ
『こうやって二人で外歩くのも久しぶりね』
「……ん」
『はー風が気持ちいいわ。ほら坊やも深呼吸してみて』
「坊やって呼ぶなって…」
『…なんなの?久しぶりに二人でお出かけしたいっていうから来たのに。
反抗期なの?』
「いや、ちがうよ…」
『じゃあ何よ』
「……緊張してんの!もう3年経つとはいえ、フレイヤに5年も会ってなかったんだから」
『あら…。』
「なあ、フレイヤは、好きなやつとかいた?」
『え?』
「こっちみんなっ」
『あ、うん。はい。』
「…で、好きなやつはいたの」
『あ、うん。好きな人っていうか、ええ。大事な人なら…』
「…そっか。」
『……帰りましょうか』
「ん……」