少年と魔女
少年30サイ
『ねえ坊や。彼女とかいないの?』
「いきなりなんだよ…。いないよ」
『人間ってそのくらいになったら家庭を持つものじゃないの?』
「そうだな。ジルは来月結婚するってよ」
『あら、おめでとう。今度お祝いしないとね。じゃなくて!』
「僕はいいの」
『せっかくいい顔に産まれてきてるのに…女の子がほっとかないんじゃない?』
「全然。てかなんでそんな話いきなり…僕に出てってほしいのかよ」
『幸せになってほしいじゃない…』
「…。
じゃあ僕と結婚する?」
『……。ふふ、ばかね。親子じゃ結婚出来ないでしょ』
「…笑うなよ」
『坊やもまだまだかわいいところあるわね』
「………はあ」