少年と魔女
少年31サイ
“いつもありがとうございます”
『いえ、こちらこそ。またお願いします』
「おはよう…。ん、お客さん?」
『ええ、商人さんよ。つくった薬を買い取ってもらったの』
「ああ…。フレイヤが作る薬ってよく効くよな」
『当たり前じゃない。魔女特製なんだから』
「ふーん。何が入ってんだか」
『失礼ね。とかげの尻尾とかコウモリの羽とか、ちゃんと選んで使ってるのよ?』
「…そんなのどこで取ってくんの」
『裏にある森のなかから採れるわよ。今度一緒に行く?』
「遠慮しとくわ…」
『ビビりなんだから』
「まさか料理には入ってないよな?」
『…ふふ』
「…やめろその魔女っぽい笑いかた」
『いひゃいほっへーーー』