少年と魔女

少年37サイ









『坊や、朝よ、起きないの?
坊や?あら、いない。挨拶もしないで行くなんて…』






『…。まだ帰ってこないのかしら。もう先に寝ちゃおうかしら』






『…っ。やだ寝ちゃってた…もう朝じゃない。ってこんな時間!起こさないと!』



『坊やー!朝よー。って、もういないんだ…』



『……。はあ。いつの間にかいることが当たり前になっちゃった。だからこんなに寂しいんだわ』








「…。僕は馬鹿か。引いてみろって絶対こういうことじゃないだろ。

しかも寂しい思いさせて最低だよな。明日は休みだし犬の形のオムライスでも作って一緒に食べよう」










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