少年と魔女
少年38サイ
「フレイヤ、僕のネクタイ知らない?」
『あら?この間の大掃除のときに捨てたんじゃなかった?』
「あーそうだった。しまったな、買いにいかないと。ちょっといってきます」
『ええ、いってらっしゃい』
「ただいま」
『おかえりなさい。遅かったわね』
「ああ、ちょっとね」
『??
ご飯できてるわよ、食べましょう』
「ありがとう。いただきます。わ、今日は豪華だね」
『ふふ。社長に聞いたわよ。次の大きいお仕事任せてもらえるんだって?』
「なんだ、知ってたのか。うん、実はそう」
『おめでとう。ネクタイもそのときに使うのね?』
「ああ。急に決まったから用意してなくて焦ったよ。あと、ついでにこれ…」
『何?まあ、かわいい手袋…』
「…今日母の日だろ。いつもありがとう」
『…やーねー、年をとると涙もろくなるわ…』
「はは」