少年と魔女
少年50サイ
『坊や、起きてる?』
「ああ。おはようフレイヤ」
『おはよう。今日は調子がいいの?』
「そうだね。少しなら歩けそうだ」
『無理しないで』
「大丈夫だよ、ありがとう」
『ご飯食べれそう?』
「もらおうかな」
『いま用意してくるわ』
「ありがとう」
『ご飯出来たわよ。あら、何してるの』
「これを探してたんだ」
『…指輪』
「手袋の上からでいいからさ、薬指につけさせてよ」
『……うん』
「…ちょっと大きかったかな」
『ふふ、ちょっとだけね』
「……っ」
『やだ、なんで坊やが泣いてるのよ』
「…ははは。愛してるよ、フレイヤ」
「おやすみ…」