少年と魔女
少年4サイ
「ボールどごーん」
『坊や。どうしていっつもボールをママに当てるのかしら』
「ボールがママのほううごいた!どごーん!!」
『どごーんじゃないでしょ私に当てないの。
そういえばこの子ほんとに病気なのか疑うくらい元気なんだけど…』
「びょーき??びよーきって?あ、ひこーき???」
『頭の病気なのかしら~?』
「ぼくひこーきなりたい!」
『??飛行機に乗りたいでしょう?』
「ううん!ひこーきなるの!」
『ふふ。飛行機になってどうするの?』
「ママとまじょのくにいくっ」
『…。ざーんねん。魔女はもう私しかいないのよ』
「えーー!!」
『家族も、友達も、恋人もみんないなくなって100年間ひとり』
「ぼくっ、家族だよ!」
『…、あなたは大きくなったら街にいきなさい。本当の家族が待ってるわ』
「じゃあママをまもる!そしたらずっといっしょ!」
『ふふ、ばかね。これからも坊やの世話するなんて勘弁よ』
「、、、。ぼーるどごーんっ」
『わっ。…。
こーれーだーかーら人間の坊やは!』
「いてて!ほっへにょーんはいたいー!」