恋が枯れるまえに、約束を
自分なんて視界に入ったうちの1人でしか無いんだろうけど、、こう、異名をつけられちゃうと…。


意識してしまい、
気が休まらないではないか。


丁度今からお昼を済ませようと
思ったのに…。


5階のこの不気味じゃ…
流石に食べる気にならないしなあ。


裏庭……行こうと思ったのに、、。


なんて、1人で悶々と思い悩ませて
いると、先輩は問いた。


「友達と食べないの?」


「っ…」


ぐさりとデリケートな部分に触れらて
言葉が出なかった。


きっと悪気なんて無いのだろうけど、
そこはふわっとさせて欲しかった。


「その……あんまり、
馴染めてなくて………」


もごもごとした小さな声でそう言えば、
カッと体温が湧きだった。


情けなくて恥ずかしい。


そんな私に先輩はあははと笑って
くしゃりと頭を撫でる。


「若いねえ」


「なっ、やめ…っ!」


年寄りくさいことを言われムッと
して、私は先輩の手を退けた。

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