恋が枯れるまえに、約束を
*
相変わらず、教室でお弁当を食べても
虚しさは変わらなかった。
ただ、周りがチラチラとこちらを
見るものだから、気恥ずかしくて。
「今日は教室なんだね」
「あれ、招き猫じゃん」
なんてコソコソ聞こえる。
だから早く済ませてしまおうと、
食べるペースを上げた。
いつもみたいに、野良猫に癒せてもらえない分、
孤独感がひしひしと伝わって辛い。
でも、
それでも私は、明日も、明後日も、ここ(今ある場所)で食べようって、逃げ出せずそう思えたんだ────。