恋が枯れるまえに、約束を
*
あれから散々理沙に買い物を付き合わされ、
食べては寄り食べては寄りを繰り返した。
私も理沙につられて1つアクセサリーを
買ってしまったけど、割と気に入っていた。
ターコイズのブレスレットは、透き通るような
群青色が、故郷を思い出させる。
綺麗だな……。
そう思えば、良くも悪くも結局私は故郷が
好きなんだと、なんだか安心した。
「あー、満喫満喫」
「楽しかったね」
2人そう言って時間を確認すれば、
時刻はあっという間に20時を過ぎていた。
「そろそろ帰らないと真尋さん
心配するんじゃない?」
理沙は気を利かせるように問えば
私は頷いた。
「そうだね、帰ろう」
「きっとこの後電話とか来ちゃうね」
「……えー」
なんて私は嫌そうに返せば、
理沙は小さく笑った。
ここに来てからはお兄と一緒に生活しているけど、門限や身の回りの事には厳しくて、正直故郷にいた頃よりもルールが制限化した。
「都会は何かと心配だもんね」
お兄の意図を代弁するかのように、
理沙はそう言ってケータイをしまった。
「うーん…」
まあ確かに、と自分にも納得させれば、
私たちはお互いの帰路を歩いた。
あれから散々理沙に買い物を付き合わされ、
食べては寄り食べては寄りを繰り返した。
私も理沙につられて1つアクセサリーを
買ってしまったけど、割と気に入っていた。
ターコイズのブレスレットは、透き通るような
群青色が、故郷を思い出させる。
綺麗だな……。
そう思えば、良くも悪くも結局私は故郷が
好きなんだと、なんだか安心した。
「あー、満喫満喫」
「楽しかったね」
2人そう言って時間を確認すれば、
時刻はあっという間に20時を過ぎていた。
「そろそろ帰らないと真尋さん
心配するんじゃない?」
理沙は気を利かせるように問えば
私は頷いた。
「そうだね、帰ろう」
「きっとこの後電話とか来ちゃうね」
「……えー」
なんて私は嫌そうに返せば、
理沙は小さく笑った。
ここに来てからはお兄と一緒に生活しているけど、門限や身の回りの事には厳しくて、正直故郷にいた頃よりもルールが制限化した。
「都会は何かと心配だもんね」
お兄の意図を代弁するかのように、
理沙はそう言ってケータイをしまった。
「うーん…」
まあ確かに、と自分にも納得させれば、
私たちはお互いの帰路を歩いた。