社内恋愛狂想曲
「伝言って……伊藤くんは?」
「今日の昼は出先におるのを忘れてて、うっかり一緒に昼御飯食べる約束してもうたからごめんって。社食行くんやったらついでに頼むって言われてん」
「それで急いで来てくれたの?ごめんね。わざわざありがとう」
せっかくだから一緒にお昼を食べることにして、券売機の順番を待つ行列に並ぶ。
しかしそわそわしながら待って私の番が回ってきたときには、日替わり定食は売り切れていた。
前のときも売り切れて食べられなかったから、あの絶品和風おろしソースを楽しみにしていたのに!
残念ではあるけれど、しかたがないのでオムライスを食べることにした。
葉月は中華そばを選んだらしい。
「葉月、中華そばだけ?」
「あー……うん、あんまりお腹空いてないねん」
いつもなら中華そばだけではすぐにお腹が空いて昼からの仕事に身が入らないと言って、御飯ものも一緒に食べるのに、今日はやけに少食なんだな。
「体調でも悪いの?」
「体調は別に悪くないよ。ただちょっとな……」
葉月にしては珍しく、今日はなんだか話す言葉も歯切れが悪くて、あまり元気がないような気がする。
「今日の昼は出先におるのを忘れてて、うっかり一緒に昼御飯食べる約束してもうたからごめんって。社食行くんやったらついでに頼むって言われてん」
「それで急いで来てくれたの?ごめんね。わざわざありがとう」
せっかくだから一緒にお昼を食べることにして、券売機の順番を待つ行列に並ぶ。
しかしそわそわしながら待って私の番が回ってきたときには、日替わり定食は売り切れていた。
前のときも売り切れて食べられなかったから、あの絶品和風おろしソースを楽しみにしていたのに!
残念ではあるけれど、しかたがないのでオムライスを食べることにした。
葉月は中華そばを選んだらしい。
「葉月、中華そばだけ?」
「あー……うん、あんまりお腹空いてないねん」
いつもなら中華そばだけではすぐにお腹が空いて昼からの仕事に身が入らないと言って、御飯ものも一緒に食べるのに、今日はやけに少食なんだな。
「体調でも悪いの?」
「体調は別に悪くないよ。ただちょっとな……」
葉月にしては珍しく、今日はなんだか話す言葉も歯切れが悪くて、あまり元気がないような気がする。