社内恋愛狂想曲
一体いつから奥田さんとそんな関係だったのかは知らないけれど、そういえば私は最近護とセックスどころかキスすらしていない。
躾の厳しい親のもとで育ったこともあってあまり恋愛経験の多くない私は、長く付き合っているとこんなものなのかなと、あまり深刻に受け止めてはいなかったのだけれど、おそらく奥田さんとしているから私とする必要はなかったのだろう。
「性の不一致とか…そういうのも離婚の原因になるとか言うし。いくら志織が頑張っても橋口が満足できるかはわからんよ?そもそも好きでもない相手とした方が気持ちええとか、おかしいやろ?」
「そうだよね……」
護が本当に私のことが好きなら、そんなことは考えないと思う。
愛する人と触れ合うことで、身体だけでなく心も満たされるのだと私は思っているから。
だったらやっぱり護は私のことがそんなに好きじゃないから浮気ができるのかな?
「この際やから、志織も浮気してみたら?」
「えっ?!」
私が浮気?
護以外の人と体だけの関係を持つって?
どんなに想像しようと試みても、私の脳がそれを拒否している。
「……いや、それはないよ。私は好きでもない人とはできないから」
躾の厳しい親のもとで育ったこともあってあまり恋愛経験の多くない私は、長く付き合っているとこんなものなのかなと、あまり深刻に受け止めてはいなかったのだけれど、おそらく奥田さんとしているから私とする必要はなかったのだろう。
「性の不一致とか…そういうのも離婚の原因になるとか言うし。いくら志織が頑張っても橋口が満足できるかはわからんよ?そもそも好きでもない相手とした方が気持ちええとか、おかしいやろ?」
「そうだよね……」
護が本当に私のことが好きなら、そんなことは考えないと思う。
愛する人と触れ合うことで、身体だけでなく心も満たされるのだと私は思っているから。
だったらやっぱり護は私のことがそんなに好きじゃないから浮気ができるのかな?
「この際やから、志織も浮気してみたら?」
「えっ?!」
私が浮気?
護以外の人と体だけの関係を持つって?
どんなに想像しようと試みても、私の脳がそれを拒否している。
「……いや、それはないよ。私は好きでもない人とはできないから」