社内恋愛狂想曲
「せめてもう一度茂森さんに電話した方がいいんじゃない?迎えに来なくても大丈夫とか、どうしても来て欲しいなら場所を言うとか」
葉月は「うーん」とうなりながらスマホをいじっている。
一応私に言われた通りに、もう一度茂森さんに電話しようとしているみたいだけれど、どうやって電話帳とか発信履歴を出したらいいのかがわからないようだ。
「まぁええか、来たかったらあっちから電話してくるやろ」
そう言って葉月がテーブルの上に置いたスマホの画面には、発信履歴が映し出されている。
なんだ、ちゃんと操作できてるのに、酔ってわからなかっただけか。
そう思ったけれど、発信履歴の一番上に表示されているのは茂森さんの苗字ではない。
「葉月、茂森さんの名前はなんだっけ?」
「なんやっけ……シゲオじゃなくて……タカフミやな」
「タカフミ?」
発信履歴に残っている名前は“志岐”だから、どう考えてもこれは茂森さんではなさそうだ。
だったら葉月はさっき誰に電話したのか?
しかしこの“志岐”という名前は、なんとなく見覚えがあるような気がする。
だけどそれが誰の名前なのかが思い出せない。
葉月は「うーん」とうなりながらスマホをいじっている。
一応私に言われた通りに、もう一度茂森さんに電話しようとしているみたいだけれど、どうやって電話帳とか発信履歴を出したらいいのかがわからないようだ。
「まぁええか、来たかったらあっちから電話してくるやろ」
そう言って葉月がテーブルの上に置いたスマホの画面には、発信履歴が映し出されている。
なんだ、ちゃんと操作できてるのに、酔ってわからなかっただけか。
そう思ったけれど、発信履歴の一番上に表示されているのは茂森さんの苗字ではない。
「葉月、茂森さんの名前はなんだっけ?」
「なんやっけ……シゲオじゃなくて……タカフミやな」
「タカフミ?」
発信履歴に残っている名前は“志岐”だから、どう考えてもこれは茂森さんではなさそうだ。
だったら葉月はさっき誰に電話したのか?
しかしこの“志岐”という名前は、なんとなく見覚えがあるような気がする。
だけどそれが誰の名前なのかが思い出せない。