社内恋愛狂想曲
「チャーハンとスープくらいしか作れないけど……いいかな?」
冷蔵庫のドアを閉めて振り返ると、すぐ真後ろに護が立っていて、私を強い力で抱きしめた。
予想外の護の行動に驚いて、手に持っていた卵を床に落としてしまい、ぐしゃりと卵の殻が割れる音がした。
「護……?」
護は突然私を抱え上げて部屋の隅に向かって歩き、私の体をベッドへ投げ出した。
「俺との約束も忘れて、今まで誰と一緒にいたの?」
「それは……」
「もしかして今日はもう帰ってこないつもりかと思ったけど……男に車で送られて帰って来るんだもんな」
私が車で送ってもらったところは見ていたけれど、それが三島課長だったことには気付いていないようだ。
護は私の喉元に唇を押し当て、舌先を徐々に下へと這わせたかと思うと、鎖骨の辺りを強く吸い上げた。
強い痛みが走り、たまらず体を仰け反る。
牙を向いた狼に噛みつかれたような錯覚に陥り、なんとか逃れようと必死で抵抗しても、護の腕は私の体をがっちりと捕らえて離さない。
冷蔵庫のドアを閉めて振り返ると、すぐ真後ろに護が立っていて、私を強い力で抱きしめた。
予想外の護の行動に驚いて、手に持っていた卵を床に落としてしまい、ぐしゃりと卵の殻が割れる音がした。
「護……?」
護は突然私を抱え上げて部屋の隅に向かって歩き、私の体をベッドへ投げ出した。
「俺との約束も忘れて、今まで誰と一緒にいたの?」
「それは……」
「もしかして今日はもう帰ってこないつもりかと思ったけど……男に車で送られて帰って来るんだもんな」
私が車で送ってもらったところは見ていたけれど、それが三島課長だったことには気付いていないようだ。
護は私の喉元に唇を押し当て、舌先を徐々に下へと這わせたかと思うと、鎖骨の辺りを強く吸い上げた。
強い痛みが走り、たまらず体を仰け反る。
牙を向いた狼に噛みつかれたような錯覚に陥り、なんとか逃れようと必死で抵抗しても、護の腕は私の体をがっちりと捕らえて離さない。