社内恋愛狂想曲
三島課長はそんなひとまわりも若くて可愛いモナちゃんを恋愛の対象にはならないと言うけれど、話を聞けば聞くほど、ごく普通のアラサーOLの私なんかが婚約者の役でいいのかと自信がなくなってきた。
もし宣戦布告されたら勝てる気がしないと、私がまだ本人に会ってもいないうちから弱音を吐くと、三島課長は「心配しなくても志織はそのままで大丈夫だよ」と言ってくれた。
あれは慰めだったのか励ましだったのかわからないけれど、三島課長がそう言ってくれたのだから、せめて婚約者として堂々としていようと思う。
体育館に入ると、何人かのメンバーがネットを張ったり床のモップ掛けをしたりして、練習の準備をしていた。
なんとなく懐かしい練習前の雰囲気に少しホッとする。
「おはようございまーす!新メンバー連れて来たよー!」
伊藤くんが大きな声でそう言うと、体育館にいたみんなが一斉に振り返る。
みんなの視線にまた緊張して、私の心臓がバクバクと大きな音をたてた。
モップ掛けをしていた私より少し歳上と思われる女性が駆け寄ってきて、満面の笑みで私の手を握った。
「わぁ、ホントに来てくれたんだ!私、女子チームのリーダーの小野里美です。よろしくね!」
もし宣戦布告されたら勝てる気がしないと、私がまだ本人に会ってもいないうちから弱音を吐くと、三島課長は「心配しなくても志織はそのままで大丈夫だよ」と言ってくれた。
あれは慰めだったのか励ましだったのかわからないけれど、三島課長がそう言ってくれたのだから、せめて婚約者として堂々としていようと思う。
体育館に入ると、何人かのメンバーがネットを張ったり床のモップ掛けをしたりして、練習の準備をしていた。
なんとなく懐かしい練習前の雰囲気に少しホッとする。
「おはようございまーす!新メンバー連れて来たよー!」
伊藤くんが大きな声でそう言うと、体育館にいたみんなが一斉に振り返る。
みんなの視線にまた緊張して、私の心臓がバクバクと大きな音をたてた。
モップ掛けをしていた私より少し歳上と思われる女性が駆け寄ってきて、満面の笑みで私の手を握った。
「わぁ、ホントに来てくれたんだ!私、女子チームのリーダーの小野里美です。よろしくね!」