社内恋愛狂想曲
修羅場ホイホイの瀧内くんが見たくもないものって……。
「……また修羅場?」
「修羅場ですね。会社の近くの繁華街にあるホテルの前で、真っ昼間から間男が不倫相手の夫に締め上げられてました」
会社の近くの繁華街にあるホテルって……金曜日に護が元カノだとかいう女の人と入っていった、あのホテルだ。
金曜日の夜にそこに泊まって、昨日の昼前に二人で出てきたんだとすると……。
「その間男って、もしかして……」
「お察しの通りですよ。あの様子だとかなりの泥沼になるでしょうね」
呆れ果てて言葉も出ない。
私が手を下さなくても、天罰というものは勝手に下るものらしい。
「ホントにどうしようもないね」
「これを機に、あんなゲスな男はスパッと斬ってやればいいんじゃないですか?」
そう言って瀧内くんは、形の良い唇の端を上げて冷たい笑みを浮かべた。
「……また修羅場?」
「修羅場ですね。会社の近くの繁華街にあるホテルの前で、真っ昼間から間男が不倫相手の夫に締め上げられてました」
会社の近くの繁華街にあるホテルって……金曜日に護が元カノだとかいう女の人と入っていった、あのホテルだ。
金曜日の夜にそこに泊まって、昨日の昼前に二人で出てきたんだとすると……。
「その間男って、もしかして……」
「お察しの通りですよ。あの様子だとかなりの泥沼になるでしょうね」
呆れ果てて言葉も出ない。
私が手を下さなくても、天罰というものは勝手に下るものらしい。
「ホントにどうしようもないね」
「これを機に、あんなゲスな男はスパッと斬ってやればいいんじゃないですか?」
そう言って瀧内くんは、形の良い唇の端を上げて冷たい笑みを浮かべた。