社内恋愛狂想曲
葉月には昼間の奥田さんとのやり取りを簡単に説明してあるけれど、果たしてうまくいくだろうか。
案内された個室の座敷の前に立つと、葉月たちの笑い声が聞こえてきた。
お酒が入ってそれなりに会話も弾んでいるようだ。
少し緊張しながら個室の障子を開くと、こちらに背を向けて座っていた護が振り返り目を見開いた。
私はあえて護とは目を合わせず、奥田さんが逃げ出さないように腕をつかむ。
「遅くなってごめんね。今日はうちの部署の若い子連れてきたよ」
「お疲れさん、待ってたでー!」
「あっ、久しぶりだね、橋口くん」
久しぶりに会った後輩に挨拶するような口調で声を掛けると、護は目を泳がせて「はい」と答えた。
かなり動揺しているらしい。
「二人ともそっち座り」
葉月に促され、奥田さんの手を引いて座敷に上がる。
そして奥田さんを護の隣に座らせ、私は奥田さんの隣に座った。
私の正面には瀧内くん、奥田さんの向かいに葉月、護の向かいには伊藤くんが座っている。
案内された個室の座敷の前に立つと、葉月たちの笑い声が聞こえてきた。
お酒が入ってそれなりに会話も弾んでいるようだ。
少し緊張しながら個室の障子を開くと、こちらに背を向けて座っていた護が振り返り目を見開いた。
私はあえて護とは目を合わせず、奥田さんが逃げ出さないように腕をつかむ。
「遅くなってごめんね。今日はうちの部署の若い子連れてきたよ」
「お疲れさん、待ってたでー!」
「あっ、久しぶりだね、橋口くん」
久しぶりに会った後輩に挨拶するような口調で声を掛けると、護は目を泳がせて「はい」と答えた。
かなり動揺しているらしい。
「二人ともそっち座り」
葉月に促され、奥田さんの手を引いて座敷に上がる。
そして奥田さんを護の隣に座らせ、私は奥田さんの隣に座った。
私の正面には瀧内くん、奥田さんの向かいに葉月、護の向かいには伊藤くんが座っている。