社内恋愛狂想曲
いや、もしかして……このシートの上で、イヤリングが外れるようなことまでするほどの関係になっているとか?!
そう思った瞬間、三島課長とあの人が車の中で抱き合い絡み合って、噛みつくような激しいキスをしているシーンを想像してしまう。
そしてそれに記憶が引き寄せられるように、思い出したくもないのに、護と奥田さんが抱き合ってキスしていたシーンまでが脳裏をよぎった。
……最悪だ。
また私の絶望的観測スイッチがONになる。
もし三島課長とあの人の関係がすでにそこまで進んでいるのだとしたら、もう私の入り込む余地なんてないじゃないか。
その現場を見たわけでも本人に確かめたわけでもないのに、なんだかもういたたまれなくて、今すぐにでもこの場から逃げ出したくなってしまう。
「うん……わかった、一応探してみる。もし見つけたら渡すから」
三島課長は電話を切ってスマホをポケットにしまい、私の方を向いた。
「ごめん、お待たせ。それでさっきの話の続きだけど……」
私はうつむいてイヤリングを手の中にギュッと握りしめた。
「志織?どうかした?」
三島課長はうつむいた私の顔を覗き込むように見た。
そう思った瞬間、三島課長とあの人が車の中で抱き合い絡み合って、噛みつくような激しいキスをしているシーンを想像してしまう。
そしてそれに記憶が引き寄せられるように、思い出したくもないのに、護と奥田さんが抱き合ってキスしていたシーンまでが脳裏をよぎった。
……最悪だ。
また私の絶望的観測スイッチがONになる。
もし三島課長とあの人の関係がすでにそこまで進んでいるのだとしたら、もう私の入り込む余地なんてないじゃないか。
その現場を見たわけでも本人に確かめたわけでもないのに、なんだかもういたたまれなくて、今すぐにでもこの場から逃げ出したくなってしまう。
「うん……わかった、一応探してみる。もし見つけたら渡すから」
三島課長は電話を切ってスマホをポケットにしまい、私の方を向いた。
「ごめん、お待たせ。それでさっきの話の続きだけど……」
私はうつむいてイヤリングを手の中にギュッと握りしめた。
「志織?どうかした?」
三島課長はうつむいた私の顔を覗き込むように見た。