社内恋愛狂想曲
もうダメだ、耐えられない。
とてもじゃないけど、こんな気持ちで三島課長を食事に誘うことなんてできない。
「えーっと……なんでしたっけ?忘れちゃいました」
「今夜、って言ったけど」
今夜は私の手料理と私を美味しく召し上がれ、なんて言えるか!
私は計画中止を決定して顔をあげる。
「ああ……そうそう!今夜は三島課長からいただいた明太子を使って、明太子のカルボナーラに挑戦してみようと思います!デザートにはあのお饅頭をいただいて、それからカラシ蓮根をつまみに博多の焼酎で晩酌します!」
わざとらしく笑って答えると、三島課長は怪訝な顔をした。
「……うん……そうか、美味そうだな。それは一人で?」
あいにく部屋で帰りを待っていてくれる彼氏も、ペットすらもいない。
三島課長を誘う勇気がないんだから一人に決まっているじゃないか。
「もちろんです!家で待ってる相手なんていませんからね!さあ、帰って夕飯の支度をしようかなーっ!じゃあ、お疲れ様でした!」
スポーツバッグを手に慌てて車を降りようとすると、三島課長は私の腕をつかんだ。
とてもじゃないけど、こんな気持ちで三島課長を食事に誘うことなんてできない。
「えーっと……なんでしたっけ?忘れちゃいました」
「今夜、って言ったけど」
今夜は私の手料理と私を美味しく召し上がれ、なんて言えるか!
私は計画中止を決定して顔をあげる。
「ああ……そうそう!今夜は三島課長からいただいた明太子を使って、明太子のカルボナーラに挑戦してみようと思います!デザートにはあのお饅頭をいただいて、それからカラシ蓮根をつまみに博多の焼酎で晩酌します!」
わざとらしく笑って答えると、三島課長は怪訝な顔をした。
「……うん……そうか、美味そうだな。それは一人で?」
あいにく部屋で帰りを待っていてくれる彼氏も、ペットすらもいない。
三島課長を誘う勇気がないんだから一人に決まっているじゃないか。
「もちろんです!家で待ってる相手なんていませんからね!さあ、帰って夕飯の支度をしようかなーっ!じゃあ、お疲れ様でした!」
スポーツバッグを手に慌てて車を降りようとすると、三島課長は私の腕をつかんだ。