社内恋愛狂想曲
緊張と疲れのせいかあまりお腹は空いていないけれど、食事を抜くと午後の仕事に支障が出そうだし、無性に甘いものが食べたくなったので、昼休みが始まってから15分ほどが過ぎてようやく重い腰を上げる。
ほんの少し期待して社員食堂に足を運んだけれど、こんな日に限ってプリンの食券が売り切れていた。
お菓子作りが得意な調理師の千代子おばちゃんが作る数量限定の絶品プリンは女子社員に大人気で、毎日ではなく予告なしで不定期に販売されるため、相当運が良くなければ口にすることはできない。
売り出されている日でも、早い時間に売り切れていることもあれば、日によっては少し遅れて売り出すこともあり、昼休みが始まってしばらく経ってから食堂に行っても買えることもあるので、社内では密かに“ラッキープリン”と呼ばれている。
三島課長とあの人のことで気持ちが沈んでいる今日くらいは、プリンをゲットできるくらいのラッキーがあれば良かったのにな。
そんなことを思いながら、日替わりパスタセットの食券を買った。
食堂の隅の方の席に座って日替わりパスタセットのナポリタンを食べていると、誰かが隣に立ち、私のトレイの横にプリンを置く。
これは神のお慈悲かと思いながら見上げると、そこにいたのは三島課長だった。
ほんの少し期待して社員食堂に足を運んだけれど、こんな日に限ってプリンの食券が売り切れていた。
お菓子作りが得意な調理師の千代子おばちゃんが作る数量限定の絶品プリンは女子社員に大人気で、毎日ではなく予告なしで不定期に販売されるため、相当運が良くなければ口にすることはできない。
売り出されている日でも、早い時間に売り切れていることもあれば、日によっては少し遅れて売り出すこともあり、昼休みが始まってしばらく経ってから食堂に行っても買えることもあるので、社内では密かに“ラッキープリン”と呼ばれている。
三島課長とあの人のことで気持ちが沈んでいる今日くらいは、プリンをゲットできるくらいのラッキーがあれば良かったのにな。
そんなことを思いながら、日替わりパスタセットの食券を買った。
食堂の隅の方の席に座って日替わりパスタセットのナポリタンを食べていると、誰かが隣に立ち、私のトレイの横にプリンを置く。
これは神のお慈悲かと思いながら見上げると、そこにいたのは三島課長だった。