社内恋愛狂想曲
「もししばらく経っても潤さんが起きなかったら、そのまま寝かせて帰っても大丈夫かな?」
そんなこと自分で考えればいいのに、ぼんやりした頭がうまく働かない。
どうやらどんどん酔いが回ってきているらしい。
「そのままだと鍵もかけられないし不用心ですね。無理やり起こしちゃえばいいんじゃないですか?」
「こんなに酔ってるのに、そう簡単に起きるかな?」
少しもたついた口調で尋ねると、瀧内くんはニヤッと笑って私の耳元に口を近付け、小声でこう言った。
「“起きないとキスしちゃうぞ”って耳元で言ってやれば、すぐに飛び起きますよ」
ソファーに座って毛布にくるまったまま瀧内くんを見送ったあと、私は三島課長の寝顔を眺めているうちに眠ってしまったらしい。
今は一体何時なのだろうと壁掛け時計を見上げると、時刻はまもなく12時半になろうとしているところだった。
私の膝の上では相変わらず三島課長が寝息をたてている。
顔色もずいぶん良くなり、その寝顔は安心しきっているように見えた。
この分だと私がついていなくてももう大丈夫そうだ。
気持ち良さそうに眠っているから起こすのはかわいそうな気もするけれど、この立派な家を一晩中施錠もせずに放置するのはいただけない。
そんなこと自分で考えればいいのに、ぼんやりした頭がうまく働かない。
どうやらどんどん酔いが回ってきているらしい。
「そのままだと鍵もかけられないし不用心ですね。無理やり起こしちゃえばいいんじゃないですか?」
「こんなに酔ってるのに、そう簡単に起きるかな?」
少しもたついた口調で尋ねると、瀧内くんはニヤッと笑って私の耳元に口を近付け、小声でこう言った。
「“起きないとキスしちゃうぞ”って耳元で言ってやれば、すぐに飛び起きますよ」
ソファーに座って毛布にくるまったまま瀧内くんを見送ったあと、私は三島課長の寝顔を眺めているうちに眠ってしまったらしい。
今は一体何時なのだろうと壁掛け時計を見上げると、時刻はまもなく12時半になろうとしているところだった。
私の膝の上では相変わらず三島課長が寝息をたてている。
顔色もずいぶん良くなり、その寝顔は安心しきっているように見えた。
この分だと私がついていなくてももう大丈夫そうだ。
気持ち良さそうに眠っているから起こすのはかわいそうな気もするけれど、この立派な家を一晩中施錠もせずに放置するのはいただけない。