社内恋愛狂想曲
みんなが帰ったあと二人で入浴を済ませ、寝室のベッドに二人して倒れこんだ。

潤さんは私を腕枕して私の頭を優しく撫でる。

「なんか今日はいろいろあったな」

「ホント、今日は一日中驚きっぱなしだった気がする」

「長い一日だったなぁ……」

一日中いろんなことがありすぎて、朝のできごとが二日も三日も前のことのように感じるほど、目まぐるしく長い一日だった。

そして帰ってきてからは衝撃の連続で、入籍した喜びの余韻に浸る暇もなかったけれど、二人きりになってやっと、潤さんと夫婦になった喜びが込み上げてくる。

私の髪を撫でる潤さんの左手には、二人で選んだ結婚指輪が光っている。

私はその手の甲に右手を添えて、大きくてあたたかい潤さんの手のひらに頬をすり寄せた。

「ねぇ潤さん。まだ実感わかないけど、私今日から三島 志織になったんだよね」

「うん。俺たち、夫婦になったんだよなぁ……。これからずっと毎日志織と一緒にいられるって思うと、めちゃくちゃ嬉しい」

「私も嬉しい。潤さん大好き」

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