出逢えたのはーーー奇跡。
「じゃあ、いってきます‼」


赤い痕が気になるが、君はいつも一人じゃない。


幼馴染みの佐倉と一緒。

面白くないが、あいつがいるなら心配ないか。


「ーーー透、忘れてるよ」


「ん?」


ゆめの唇が、軽く触れた。


唇に触れた可愛いゆめの唇に、火照った。


いつも、俺が言うセリフをサラリ、と言ったのは、君の方だった。


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