出逢えたのはーーー奇跡。
「だって、彼女可愛いから俺のにしたいんだよ」


ニヤリニヤリ、と笑う志水の襟首を押さえた。

「指一本触れさせねーよ。


分かったか?」


昔の自分が、現れてしまいそうだ。



封じ込めていた過去の自分。


「へ~、懐かしいな。

お前のそう言うの。

金龍の総長さん」



金龍の総長…………



俺は、昔暴走族だった。


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