出逢えたのはーーー奇跡。
「住んでもいいけど、ゆめに必要以上に近づかない。

夜は俺の部屋に来るな。 
分かった?」


「………わかりました。」



なんか…………先生、可哀想に思えてきた。

しゅん、としてるし、さらに皆見てるし。


「あの、お兄ちゃん大丈夫かな?」



「見ちゃダメよ、あっち行きましょう」


「「「…………………」」」



「とにかく、一旦学校戻るか。」


「あ、私も鞄無かったんだ‼」


言われて気づく。


「ねえ、透。あんまり先生、いじめちゃダメだよ?」

私の本心。


だって、可哀想で………。


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