出逢えたのはーーー奇跡。
ーーーーーー


ゆめは、何にも分かっちゃいない。


「さっき、客でめちゃくちゃ可愛い客いた。

客じゃなきゃ、手出せたのに残念~」


「えー、俺客でも手出したいわ~、めちゃくちゃ可愛いじゃん!!」

「えー、俺見たことないし見に行きてーな」



ムカッ。



従業員最悪だろう。


仕事中に、女の話とか。

あー、むかつく。


殴りてぇー。


だけど一人だけ、クールに興味なさげな少年がいた。


「やめろよ、そう言う話。
誰に聞かれてるか、わかんねーし。

それに……不謹慎だよ」


そうだ、そうだ、言ってやれ。


なんか、こいつを応援したくなったよ。


< 191 / 247 >

この作品をシェア

pagetop