出逢えたのはーーー奇跡。
個室に戻った俺らは。


とりあえず、乾杯した。


乾杯する空気じゃなかったけど、やたら清隆は明るいし、こいつの明るさに救われてる自分がいた。


ゆめは、箸に触れることなくずっと下を向いてる。


「ゆめ!ごめんな」



ビクッ


ゆめの肩が、僅かに揺れた。


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