出逢えたのはーーー奇跡。
今すぐ行きたい。

透のとこに、行きたい。



「先生離して透が!!


透が!!」


「ゆめちゃん……見るな。

君が傷ついたら、透は生きて行けない‼


透なら大丈夫だから‼」


志水先生の、必死な顔が私を見てる。

抱き締める腕に力が篭る。


先生、ごめんなさいーー


やっぱり、傷みは分かち合いたい………。


私は先生の体を押した。


私は走った。


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