出逢えたのはーーー奇跡。
居なくならないでーーー。


「あいつは大丈夫。

今までずっと、最強だった。
ゆめちゃんを残して行けるわけないよ」


私は…………透の冷たい唇に触れた。


今も、残ってるーー。


自分が一番辛いのに、いつも貴方は私の心配ばかり。


この恋が永遠に続けばいいのにーー、思うんだ。


赤いランプが消えた。


暗闇の中にポツン、とあったライトが消えた。


先生が、現れた。



「大丈夫です、まだ意識は戻らないけどもう大丈夫です」


確かに聞いた。



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