出逢えたのはーーー奇跡。
部屋に行けば、俺は、必然的にゆめの右隣をキープ。


左隣には、佐倉くん。


なぜか、この楽しいカラオケに合わないオーラを醸し出す。



「そう言えば佐倉くん、誕生日なんだってな。

おめでとう!!好きなのを食べていいよ~」


「なんで、誕生日だって、知ってるの?」



ちょっとした気遣いが、なぜか変な空気になる。


「あ、私が言ったの!!

佐倉、誕生日おめでとう!!」



「そっか、ありがとうな」


ゆめがやんわりと言ったおかげで、佐倉は微笑んだ。


それこそ、愛しそうに見るライバルに目を向けた。


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