とりあえず、こっち向いて。
「とりあえず帰ろう」
洋介の後ろを着いていくしか出来なかった
「あのねっ洋介っ
ごめんなさい。怒ってる?」
「怒ってないよ。ホテルに行くとか冗談だから。」
「本当に遊びに行くの…?」
どこまでもウザい女だね。私。
「行っても良いの?」
「嫌だけど、洋介が友達と思ってるなら…」
精一杯の強がり。
「友達だよ!大丈夫ー心配すんな!」
そう言ってぎゅっと抱きしめられる。
これだけで本当に信用してしまう。