秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。
「嘘だろ。だってまだ高一だぞ!?」
「‥‥柊、相手は高二だよ」
目の前が真っ暗になった気がした。
──‥無理だ、若菜には早すぎる。
若菜はそういう事に馬鹿みたいに疎くて無知なんだ。
壊されないわけがない。
「ごめん柊。
俺がちゃんと話してればよかった」
そう言って悠登が項垂れる。
何も悪くないから謝るな。
そう言える余裕が無かった。
気づいたらガタっと立ち上がっていた。