秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。


「嘘だろ。だってまだ高一だぞ!?」

「‥‥柊、相手は高二だよ」


目の前が真っ暗になった気がした。


──‥無理だ、若菜には早すぎる。

若菜はそういう事に馬鹿みたいに疎くて無知なんだ。
壊されないわけがない。


「ごめん柊。
俺がちゃんと話してればよかった」


そう言って悠登が項垂れる。

何も悪くないから謝るな。

そう言える余裕が無かった。
気づいたらガタっと立ち上がっていた。


< 113 / 276 >

この作品をシェア

pagetop