秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。
成宮さんとの計画
柊ちゃんの朝の弱さは筋金入りなのだ。
ど、どうしよう、今日は9時からお客様との面会が入っているのに‥。
「柊ちゃん、起きて!
柊ちゃ──も、最上社長っ‥‥!」
泣きそうになりながら最上社長と口にすると、条件反射したのか、今までピクリともしなかった柊ちゃんの瞼が少し開いた。
やった‥!
――このタイミングを逃すまいと、一気に畳み掛ける。
「ごめんなさい柊ちゃんっ。私寝坊しちゃって‥‥い、今8時なんだけど、あと一時間で面会があるの!は、はやく家出ないと間にあわないから起きて!」
「え‥‥?あー‥やばいな」
まだ寝ぼけているのか、全然危機感を感じないトーンで柊ちゃんがあくび混じりに呟く。
こうしている間にも刻一刻と時間は過ぎていってるわけで。
柊ちゃんの眠気が覚めるのを待つ暇も無く、
とりあえず大急ぎでハンガーラックにかかっていたスーツとワイシャツをものすごい勢いで柊ちゃんに渡した。